@article{oai:miyazaki-mu.repo.nii.ac.jp:00001069, author = {大賀, 郁夫 and OHGA, Ikuo}, issue = {1}, journal = {宮崎公立大学人文学部紀要, Bulletin of Miyazaki Municipal University Faculty of Humanities}, month = {Mar}, note = {近世社会では米生産高が階級関係に至るさまざまな諸要因を規定する手段となったため、米作地=先進地という概念が形成されて、山村畑作社会は非米作地域=後進地として低位に位置づけられ、生産性からそこで生活する人々の文化教養水準に至るあらゆる分野が、あたかも低位にあるようなイメージが払拭されていない状況にある。  そこで本稿では、近世期延岡藩高千穂郷山裏村煤市組(宮崎県西臼杵郡日之影町見立煤市)で村役人一弁指を勤めた佐保家に残された文書(約1,350点)の整理・分析を通して、山村の村役人像を画くとともに、同家の家文書から山村社会の文化情報活動の一端を窺うことで、山村社会のイメージの再構築を試みた。文書類は村方文書と家文書に大別され、それぞれ分野別に分類した。村方文書からは、煤市組の耕地利用・年貢・夫役から竈数・人数・牛馬数に至る詳細なデータが得られ、そこから山村での銀使い状況や山産物売買・運搬による広範な商業交易圏の存在を確認した。また弁指役として隣村との出入りに際して内済権をもち、婚姻・往来を含めて村役人の管理下にあったことがわかった。家文書からは修験者と深く結びついて家業である薬種業を営み、大量に残る手習書や軍記物・和歌・謡曲・暦などから地域での文化レベルの高さを窺うことができ、そこから山村の一村役人像を画くことができた。}, pages = {127--143}, title = {近世山村社会における村役人について-宮崎県西臼杵郡日之影町佐保家文書の研究-}, volume = {6}, year = {1999}, yomi = {オオガ, イクオ} }