@article{oai:miyazaki-mu.repo.nii.ac.jp:00001333, author = {中山, 本文 and NAKAYAMA , Motofumi}, issue = {1}, journal = {宮崎公立大学人文学部紀要, Bulletin of Miyazaki Municipal University Faculty of Humanities}, month = {Mar}, note = {Women in Love が自己と偉大なる知られざる者 (the Unknown) との一致に基づく「真の自己」の探求の物語であるかを明らかにするために、“The Two Principles” や Fantasia of the Unconscious といった評論、E. Delavenay のE. Carpenter によるロレンスへの影響に関する論考、西田幾多郎の『善の研究』などを参考にしながら、ルネッサンス以来の近代化が培ってきた自己意識がどのように個人の内面を規定しているかを検証した。グラマースクールの教師Ursula は伝統的な愛の観念を捨てられずにBirkin の心を捉えられない。Birkin 以外に友人のいない炭鉱経営者のGerald は何か対象に対して支配の意志を振るっている時だけしか自分の存在に自信が持てない。地位も富もあり、知的生活においても非の打ち所のない裕福な家系のHermione は知識という鎧に自分の存在を守られているが、心の空洞に怯えている。それぞれの人物の詳細な考察によって、内面を拘束している自己意識が他者を遠ざけ、結局、自己が自己にとどまり、他者との、そして大いなる存在との関係を成就できないでいるという実態を明らかにした。Birkin/Lawrenceは、自己の内なる“ a beyond”に目覚めた新たな個 (“a new One”) が新たな一体性 (“a new oneness”) を築き上げることに自己の再生、「真の自己」の復活を期待していた。, 7, P, 論文, Article}, pages = {89--103}, title = {ロレンスの非西洋性}, volume = {28}, year = {2021}, yomi = {ナカヤマ, モトフミ} }