@article{oai:miyazaki-mu.repo.nii.ac.jp:00001426, author = {川瀬, 和也 and KAWASE, Kazuya}, issue = {1}, journal = {宮崎公立大学人文学部紀要, Bulletin of Miyazaki Municipal University Faculty of Humanities}, month = {Mar}, note = {本稿の目的は、ロバート・ブランダムが『信頼の精神』(A Spirit of Trust, 2019)で展開した、ヘーゲル『精神現象学』解釈のうち、「主人と奴隷」論に関する部分を批判的に検討することである。  ヘーゲルの「主人と奴隷」論は、ヘーゲルのテクストの中でも、哲学史上最も注目されてきた箇所である。ブランダムはこの「主人と奴隷」論を、承認の欠如態に関する議論として解釈する。この解釈は、「承認」や「労働」あるいは「自立性」というこの箇所の重要概念を先行研究の難点を克服しながら扱っている点で有力な解釈だと言える。他方で、自己意識と「物」の関係というヘーゲルがこの箇所で展開する議論を軽視しており、この点については問題を含んでいる。また、ヘーゲル解釈の文脈を離れてブランダム自身の相互承認論を理解するためにも、この箇所は重要である。規範的地位としての権威と責任や、相互承認についての自らの議論をより詳しく展開した箇所と見なせるからである。  本稿ではこれらについて論じることで、ブランダムの「主人と奴隷」論の重要性と限界を明らかにする。, 3, P, 論文, Article}, pages = {1--13}, title = {ブランダムの「主人と奴隷」論 ―ヘーゲル『精神現象学』の新解釈とその哲学的意義―}, volume = {30}, year = {2023}, yomi = {カワセ, カズヤ} }