@article{oai:miyazaki-mu.repo.nii.ac.jp:00001431, author = {大賀, 郁夫 and OOGA, Ikuo}, issue = {1}, journal = {宮崎公立大学人文学部紀要, Bulletin of Miyazaki Municipal University Faculty of Humanities}, month = {Mar}, note = {近世地域社会においては、共同体内の治安や秩序を乱しかねない不行跡者=「徒者」は勘当・久離・帳外にされ、集団から排除されていた。無宿=帳外は、幕藩制の編成原理とは異なる次元での身分に収斂しきれない社会的関係の存在(身分的周縁)であった。帳外たちは再三「立帰」りを繰り返す場合が少なくなく、それがさらなる治安悪化につながるなど深刻な問題になっていた。本稿では、領外に放逐された張外たちの動向を追い、彼らがどのような生業に携わり、生活を維持していたのかについて、寛政〜文政期の八件の事例をもとに具体的に明らかにした。八件のうち窃盗五件、贋作作り二件、その他一件である。  張外たちは領外にも強固なネットワークを持ち、帳外と承知で止宿させる仲間もいた。帳外たちはあちこちで日雇い稼ぎに従事し、なかには貯えた小銭をもとに山産物と海産物を「品替」するなど小商いをする者もいたが、窃盗や贋札作りに手を出して捕縛される者が多かった。盗んだものを各地で売り払い、元手が無くなるとまた盗みを働くというパターンを繰り返した。  罪人を領外に放逐することで領内の治安維持を図るには限界があり、藩は共同体内に閉じ込めて監視するようになっていく。, 8, P, 論文, Article}, pages = {1--27}, title = {近世延岡藩における「帳外」について}, volume = {30}, year = {2023}, yomi = {オオガ, イクオ} }