@article{oai:miyazaki-mu.repo.nii.ac.jp:00000630, author = {川瀬, 隆千 and KAWASE, Takayuki}, issue = {1}, journal = {宮崎公立大学人文学部紀要, Bulletin of Miyazaki Municipal University Faculty of Humanities}, month = {Mar}, note = {感情的経験を他者に語る対人行動は情動の社会的共有(social sharing of emotion)と呼ばれる。川瀬(1999)は情動の社会的共有の理由について検討し,情動的な経験によって個人的な信念の崩壊の危機に直面した人々は,重要な他者から理解され,受容される経験を通して,信念の再構築を図るのではないかと考察している。では,情動の社会的共有はその受け手にとってどのような意味を持つのであろうか。本研究では情動の社会的共有の受け手がその送り手に示す言語反応を中心に検討した。  大学生137名(男性25名,女性112名)に感情の社会的共有の受け手になった経験を思い出させた上で、そのできごとが生じた時の送り手の感情を推測させ,また,エピソードを聞いた時の受け手自身の感情と送り手にどのような言語反応を示したかを尋ねた。  その結果,受け手は,送り手が不安,悲しみの感情を感じていたと推測していた。送り手の感情の推測について因子分析(主因子法,バリマックス回転)を行なった結果,幸福,怒り,不安,罪悪の4因子が抽出された。また,エピソードを聞いた時の受け手自身の感情は驚き,不安,悲しみであり,因子分析の結果,怒り,幸福,不安の3因子が得られた。  エピソードを聞いた時,受け手が送り手に示した言語反応は,アドバイス,激励,質問,感情表出,共感,自己開示に分類され,これらの言語反応と送り手の感情,受け手自身の感情との関係を検討した結果,アドバイスは送り手の不安,激励は送り手の幸福と受け手自身の幸福,感情の表出は受け手自身の幸福,共感は受け手自身の怒りと関連していた。これらの結果を踏まえて,感情の社会的共有が人間関係の成立に及ぼす意味が議論された。}, pages = {57--70}, title = {情動の社会的共有行動に対する聞き手の反応}, volume = {8}, year = {2001}, yomi = {カワセ, タカユキ} }