@article{oai:miyazaki-mu.repo.nii.ac.jp:00000848, author = {大賀, 郁夫 and OHGA, Ikuo}, issue = {1}, journal = {宮崎公立大学人文学部紀要, Bulletin of Miyazaki Municipal University Faculty of Humanities}, month = {Mar}, note = {近世社会における紛争解決の在り方は多様であり、公益にかかわる重大犯罪事件以外の多くは当事者間の内済で済まされた。刑事事件の内済は無条件に認められたわけではないが、当事者間の和解による関係修復、刑罰の回避、公権力による必要的科刑の範囲限定、村の秩序回復、裁判手続きに付帯する出費・時間浪費の回避など、さまざまな理由・要因により広汎に行われた。本稿では、日向国延岡藩で起きた刑事事件をいくつかとりあげ、同じような事件であるのに検使出役となった事件と出役御免となった事件とを比べ、なにがその基準となっているのかを検証した。刑事事件のうち、溺死、焼死、精神錯乱、事故・災害、行き倒れ・急死、相対死をそれぞれ分析し、また他領引合事件について、藩の規定を確認するとともに、引合先が藩領と幕領それぞれの場合を検討した。これによって、検使出役には時間・経費など諸費用がかかりその回避が図られたが、事件の解明のためにそれを優先することは無かったことを示し、事件処理をめぐる藩権力と在地との関係を明らかにした。}, pages = {1--24}, title = {近世延岡藩の刑事内済と地域秩序}, volume = {19}, year = {2012}, yomi = {オオガ, イクオ} }