@article{oai:miyazaki-mu.repo.nii.ac.jp:00000881, author = {中別府, 温和 and NAKABEPPU, Harukazu}, issue = {1}, journal = {宮崎公立大学人文学部紀要, Bulletin of Miyazaki Municipal University Faculty of Humanities}, month = {Mar}, note = {小論の目的は、マヤ・ユカテカの一カトリック村落における宗教的文化統合のあり方を、奇跡という視点から解明することである。宗教的文化統合は仮説的概念である。「宗教が文化の中心に位置していて、その文化のある部分を濃く、ある部分を弱く色づけている」と仮説的に考えて、社会を調査し分析していくために作成されている。この仮説に立つことによって、宗教現象の諸特性を時間間隔、空間感覚、心的過程、社会構造、政治経済的態度などの視点から具体的に分析し、宗教現象の科学的解明を試みる。本稿では、宗教現象の一つである奇跡を、調査地マニの人々の病気治療という視点から聴取調査し、そこに信仰がどのように関わっているかを分析した。その結果、カトリック村落マニにおいては、病気治療、エチソ(邪術)、家禽類や家畜の病気治療にメン(呪医=祭司)が深く関わり、そこでの病気治療とエチソ(邪術)に関連して奇跡が語られることを明らかにした。また、これらの領域におけるメンへの社会的信頼は、マヤ的な伝統の中でその自然観、神観念、空間感覚、時間感覚にもとづく意味づけを基底としていることを解明した。マヤ・ユカテカの一カトリック村落マニにおける宗教的文化統合は、キリスト教的な要素とマヤ・ユカテカ的な要素の両方を複雑に包含しながら存続変容してきている。}, pages = {137--172}, title = {メキシコ低地マヤ地域におけるカトリック的宗教文化統合の実証的研究 -マヤ・ユカテカの一カトリック村落マニにおける奇跡を材料として(2)-}, volume = {17}, year = {2010}, yomi = {ナカベップ, ハルカズ} }