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日本語の終助詞と格助詞脱落について
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File / Name | License |
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30(1)_006_Fukuda.pdf |
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アイテムタイプ | [ELS]紀要論文 / Departmental Bulletin Paper |
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言語 | 日本語 |
キーワード |
終助詞 , 格助詞脱落 , フォーカス , フォーカス投射 , 多重主語構文 |
雑誌書誌ID |
AN10457429
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ページ属性 | P |
著者 |
福田 稔
/ フクダ ミノル
古川 武史 / フルカワ タケシ |
著者所属(日) |
宮崎公立大学人文学部
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記事種別(日) |
論文
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抄録(日) |
Masunaga (1988)は、「よ」などの終助詞が文末にあると、主語に付く主格助詞「が」や目的語に付く対格助詞「を」が脱落可能になることを指摘し、終助詞には脱強調化(de-emphasization)の機能があり、これが格助詞の脱落と関係していると論じた。この考察を、遠藤・前田 (2020)は刈り取り(truncation)という操作と移動を用いて捉えようとしているが、依然として課題が残る。そこで本稿では、遠藤・前田 (2020)と Miyagawa (2010, 2017, 2022)の分析を部分的に援用して、終助詞「よ」・フォーカス・格助詞脱落の三つ巴の関係を捉える新たな提案を行う。具体的には、フォーカスを受ける要素は音声的に具現化しなければならず、その環境にある格助詞「が・を」の脱落はできないという外在化条件、終助詞「よ」の 2 種類の派生導入、フォーカス投射(Focus Projection)の拡張を仮定して説明する。また、これらの分析を基に、これまで注目されていなかった多重主語構文での主格助詞「が」の脱落現象を考察し、本稿での提案に基づいて「が」脱落の可能性を説明する。
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雑誌名 | 宮崎公立大学人文学部紀要 |
巻 | 30 |
号 | 1 |
ページ | 65 - 79 |
発行年 | 2023-03-09 |
表示順 |
6
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ISSN |
13403613
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